カンヌ国際映画祭取材のため、東京からニースへ。ルート選び、乗り継ぎ、睡眠、忘れ物対応まで、ターキッシュ エアラインズで欧州出張の新しい形を検証した。

欧州出張は、いまや"どの航空会社に乗るか"ではなく、"どのルートを選ぶか"で仕事の成果が変わる。
この夏、カンヌ国際映画祭へ向かった。やりがいのある出張はワクワクするものだが、いっぽうで近年の欧州出張は以前とは大きく状況が変わっている。そのためフライトは快適性だけでなく、どのルートを選ぶかが出張の成果そのものを左右する時代に。
今回、ニース行きのルートをもっとも仕事にメリットのある路線を吟味した結果、ターキッシュ エアラインズを選択することに。取材旅を通じて、フライトが仕事に影響を与える大きさを体験。ここにリポート。理由を探ってみたい。

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出張申請時にいつも困るルート選択。国際映画祭は実は直前まで正確な取材スケジュールが決まらない。どの便がいいのか、何日ホテルが必要なのかドキドキハラハラする。
限られた時間と予算のなかで考えなければいけないことが山ほどあり、会社が一括して出張手配をすることが難しい。そのため出張に行く各人が自前で手配しなければいけないのが、本当に苦痛なのだが、やるしかない。
さらに近年、世界情勢の変化によって航空ネットワークを取り巻く環境は大きく変化した。中東情勢や空域規制の影響によって、欧州への移動は以前よりも複雑さを増し、私たちにとって「どこを経由するか」は重要な判断材料になっているとあって、ハードルはさらに上がるばかり。

Raivo Sarelainens//Getty Images
考えるべきことはざっと挙げても以下のようなものがあった。
安くても到着のタイミングが深夜着なら、無駄に宿泊費がかかってしまうし、エコノミークラスを選んでも、近年一段と厳しくなった荷物の超過料金で数万が飛んでしまうこともある。時にチケット代を上回るくらいに高騰する燃油サーチャージ。航空会社によっては機体の不具合などでスケジュールが遅れることも目立ってきたように見える。障壁が増え、表面上の「料金」だけではコストパフォーマンスは測れなくなってきた。
情勢の変化で欧州出張の不確実性が増大しているだけでも大変なのに、同僚たちの聞き取り調査の結果、パリ経由はロストバゲッジ率の高さで却下。フランクフルトやヘルシンキ経由は乗り継ぎの選択肢が少なすぎて、直前の手配では適当なものが見つからなかった。もちろん外務省の危険情報から、中東の多くの地域での乗り継ぎは会社から却下された。こうしてより狭められた経由地選択肢として、イスタンブールという選択肢が魅力的だったというわけ。

イスタンブール空港 メインコンコースはとにかく広々としているため混雑時でも移動時のイライラが少なかった。
欧州・アジア・アフリカを結ぶ結節点として機能するイスタンブール空港は、世界有数のハブ空港として多くのビジネストラベラーを支えている。無論、ニースをはじめとする欧州主要都市への接続も豊富(今回もカンヌ国際映画祭の玄関口となるニースへのアクセスもスムーズで、欧州各地への移動拠点としての完成度の高さを実感)。そうなるとトルコのフラッグ・キャリア=ターキッシュ エアラインズを選ぶのは必然と言える。

本格的すぎる!と評判の機内食だけでなく、航空訓練技術の向上のため世界的企業「CAE」と中期契約を締結したり、持続可能な航空燃料の普及促進に向けSAFFAファンドへ参画するなど、企業努力の投資を惜しまないターキッシュ エアラインズの姿勢も好印象だった。
まず実際に利用して感じたのは、「欧州乗り継ぎ」の快適さ。
ターキッシュ エアラインズは現在(2026年7月28日時点)133カ国358空港へ就航する世界最大級のネットワークを展開している。

ショップも充実している空港。各ポイントを案内する電子表示が目に入りやすいように設置されている。

セキュリティチェック後、左右でABCDとDEF各搭乗口が分かれる。
空港は「山かんむり」と「ウ冠」が上下にくっついたように広がっているためシンプル。ちょうど中央に位置するセキュリティチェックを背にして、左後ろから時計回りに搭乗口A~Gが配置されていて、巨大空港でありながら導線は比較的分かりやすい。ビジネスクラスラウンジでは仕事を進めることも、シャワーでリフレッシュすることもできる。
ターキッシュ エアラインズは空港中心部の東西に分かれて2カ所にラウンジを構える。「Turkish Airlines Lounge Business(ビジネスクラスラウンジ)」と、スターアライアンス ゴールド保有者であればエコノミークラス利用時も利用できる「Turkish Airlines Lounge Miles&Smiles*」が配置されているため、乗継時間が効率的に使える。おすすめはもちろん前者。ビジネスクラス利用者が利用できる。電源がとれる半個室のPCブースや5つ星ホテルのようなシャワールームもある。
*Miles&Smilesの Elite Plus 及びElite会員とスターアライアンスゴールド会員(ビジネスクラスではない搭乗)の会員

イスタンブール空港ターキッシュエアラインズ「ビジネスクラスラウンジ」のレセプション。

こちらは「Turkish Airlines Lounge Miles&Smiles*」のレセプション。
気が利いていて、充実したラウンジは2~3時間くらいの、中途半端な乗り継ぎ時間にもっとも効果を発揮。ダラダラと惰眠を貪るには足りず、かといってきちんと食事をするには長すぎる。適度な食事をして、さっと仕事を片付けて、ちゃっちゃとリフレッシュするためには、きちんと計算された設備が必要。

イスタンブール空港「ビジネスクラスラウンジ」はリクライニングチェアの他、ベッドのある仮眠室もある。

各国主要ニュース放送もチェックできるテレビコーナー。到着地の天気予報を確認したりと
快適ラウンジで原稿を書き終えると、トルココーヒーの独特の香りが。目にも楽しい鮮やかなカップで濃いコーヒーをすすってリラックスしてから、また書き始められる。なんと贅沢。
コーヒーバーの周囲には、あらゆる種類のライブキッチンが広がり、子どもたちが特に楽しそうだったのが印象的。確かにお祭りの屋台を眺めている気分。親子であればアミューズメントパークのように便利に使えそうだ。

Takeo Yamada
一流総務の方々はご存じの通り、出張で最も重要なのは、到着後のコンディションだ。
最悪、時差ぼけに疲労が重なると、到着して丸一日は脳が使い物にならなかったりする。以前23時間かけてエコノミークラスで欧州の某山岳リゾートまで行き、到着日翌日に軽い登山取材をしたところ、めまいであやうく滑落しかけたことがある。会社は経済効率と安全確保を天秤にかけていることを忘れるべきではないはず。声を大にして言いたい。

ビジネスクラスシートの一例
その点が少し心配だったのだが、ターキッシュ エアラインズのビジネスクラスは、言わずもがなのフルフラットシートはもちろんのこと、寝具の快適さによって十分な睡眠時間を確保。イスタンブール空港のラウンジでできる仕事はすべて片づけ、あとは寝るのみの状態に。長距離フライトでも身体への負担が少なく、溌溂と午前9時のニース空港のゲートを通ることができた。おかげで正午にはカンヌでの記者登録を完了。14時のプレスカンファレンス、18時はオープニングに至るまで、しっかり先原稿を仕上げられ、速報のパフォーマンスに大きな差が出た。

就寝時に敷かれる薄いマットがかなり快適さに役に立っている。素材の招待を知りたいくらい。

ビジネスクラスのアメニティセットはランバン。
ちなみに帰りは、昼間に到着する便だったため、機内でのWi-Fi環境をフルに利用し(ビジネスクラスは1Gまで無料で使える)直前までメール対応や資料確認。何より仕事に役立ったのは、ビジネスクラスシートのちょっとしたストレージの充実度。スマートフォンを充電しながら格納できるケースがすぐ脇に配置されていたり、手の届く範囲にPC、パッドなどのガジェットを収納できるマガジンラックようなものがあったりと、気の利いている配置に感動。それもあって帰国後そのまま会社に直行することができた。移動時間そのものを業務時間として十分有効活用できるのは、大きなメリットだ。
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午前9時頃にニース到着後、すぐに映画祭関連の取材やミーティングが始まる。
ラウンジでも機内でも、取材資料を読み込み、スケジュールを確認し、到着後の準備を進めてからぐっすり寝たからこそできる技。こうした時間の積み重ねが、現地での行動を大きく左右する。
旅は目的地に到着してから始まるのではない。搭乗した瞬間からすでに始まっている。
東京からイスタンブール、そしてニースへ。移動そのものが仕事の一部となる現代において、フライトは単なる移動手段ではなく、生産性を支える空間へと変わりつつある。

仕事をする上で必要なスペースがうれしい。ボトル置きの奧はUSB-Cで電源がとれるガジェット入れになっていて便利。

左下のラックは、食事提供時や睡眠時、ノートPCとPadを避難させておくのに最適。
実は、フライト手配時、帰路に大きな障壁があった。乗り継ぎ時間が長い…。なんと9時間。絶望。ツライ。どうしよう…。そう思っていると、なんとターキッシュ エアラインズのビジネスクラスは乗り継ぎ時間が9時間を超える場合、無料でホテルでの休憩が提供されるという。なんということでしょう。
案内されたのは、イスタンブール市内の「インター コンチネンタル イスタンブール」。ふかふかのベッドに横になれる嬉しさを噛みしめられる素敵なサービス。
そのまま深夜発の東京行きに乗った後もぐっすり。羽田に午前に降り立ち、そのまま会社へGO。

「インターコンチネンタル イスタンブール」に用意された宿泊部屋からの眺め。
実は長時間乗り継ぎ客には、もうひとつ選択肢がある。観光だ。
イスタンブール市街や遺跡を巡るツアーに、無料で参加させてくれるのだという。なんということでしょう…。「観光のほうも体験できたりしますか?」という無茶な依頼を特別に許可してくれたターキッシュ エアラインズに感謝。

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イスタンブール市内観光の取材は後日、別の記事で紹介することとして、今回の企画テーマでもある「働く人への負担を考慮したビジネストリップは如何にして実現できるのか」を考えると、ビジネスクラスは贅沢ではなく、生産性への投資といえるだろう。長距離移動において睡眠と休息の質が、その後の仕事の質を左右することを改めて実感した。
実録!機内に忘れ物。不測の事態の対応力を実感出張のリスクマネジメントで見逃しがちなのが、航空会社スタッフの対応力。乗り降りや移動の工程が増えれば増えるほど、気を遣う要素が増えるほど「事故」的な出来事は増えてしまう。これまで残念ながらロストバゲッジや置き引きなどの軽犯罪など、これまでいろいろな被害に遭ってきたが、今回も…。
うっかりニース発イスタンブール着便の機内に、360°カメラを置き忘れ一気に血の気が引いた帰路。空港スタッフに内容を説明すると、ターキッシュ エアラインズの相談窓口を案内され、一通り報告。「確認だけでもおそらく2時間ほどはかかってしまう」との回答で、手続きをするためバゲッジサービスへ移動。15分ほどかけて汗だくで駆け込むと、なんと「もう届いてますよ!」とのこと。速攻で手にすることになったのは、感謝しかない。

困ったときに対応の速さは本当にありがたいもの。
不確実性が増す時代だからこそ、重要なのは目的地までの距離ではなく、いろいろな意味で安心して世界をつなぐネットワーク。世界最大級の就航網を持つトルコのフラッグキャリアであるターキッシュ エアラインズは便利なだけではなく、欧州・アジア・アフリカ・アメリカを結ぶハブとして今だからこそ価値を実感できる気がする。その価値は単なる輸送手段ではない。快適な移動環境と柔軟なネットワークによって、人とビジネスを結び、新たな可能性を広げるインフラそのもの。
ビジネスは、今日も空の上から始まっている。
ターキッシュ エアラインズ
Tel: 03-6837-2337
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